アンデルマット
観光地の紹介
ゴッタルド峠の麓にある、スイスで最も印象的な高山渓谷のひとつといわれるウルセルン渓谷 (ウーリ州)にあるアンデルマットは、周りに8ヶ所の山の峠があり、古くから東西南北を結ぶ交差点であったため、商人や旅人が行き交う山間の宿場町として発展した山里には、荘厳な教会や小さな礼拝堂、歴史的なホテルなどがあり、かつての風情を残しています。この地に逗留したゲーテが泊まった旅籠も残っています。
ヨーロッパの水がめともいわれる水の国スイスの中心地でもあります。ゴッタルド山塊からは4つの水源があり、湧き出るアルプスの水がライン川、ロイス川、ティチーノ川、ローヌ川と 4 方向に流れています。
フルカ峠、ゴッタルド峠、オーバーアルプ峠、スステン峠、クラウゼン峠、ルクマニエ峠、ヌフェネン峠、グリムゼル峠と8つのアルプスの峠と山々に囲まれた谷間にあり、周辺には無数の山上湖、氷河、いくつもの支谷、峠道や山道など、素晴らしい自然に恵まれており、夏のハイキングや冬のスキーなど1年を通して多彩なアクティビティが楽しめるので、多くの観光客でにぎわう山岳リゾートです。
鉄道・乗り物ファンにとっても、アンデルマットは重要なポイントで、小旅行の拠点として理想的な場所です。アルプスを縦断するゴッタルド線のゲシェネン駅からアンデルマットまでは急勾配を登るラック式鉄道(歯軌条鉄道)のシェーレネン鉄道、さらに氷河特急の走るマッターホルン・ゴッタルド鉄道のアルプスを横断する東西ルートが走ります。
夏期には、隣のレアルプ駅からフルカトンネルができる前の旧・氷河特急路線を復刻してノスタルジックな蒸気機関車が走る「フルカ山岳蒸気鉄道 Dampfbahn Furka Bergstrecke」の旅や、アンデルマットからゴッタルド峠を越える旧街道を走るポストバスの旅、事前予約すれば5頭の馬が牽引する歴史的な郵便馬車での旅を体験することもできます。
アンデルマットを含むゴッタルド地方は、中世からゴッタルド峠を越えて南北を結ぶ交通の重要拠点だったので、歴史的に重要な史跡が数多く残っています。シェレネン峡谷Schöllenenにかかる有名な「トイフェルブリュッケ(悪魔の橋)Teufelbrücke」やゴッタルド峠の博物館、大きなダムと山々の雄大な風景が楽しめるゲシュナーアルプGöschneralp、素朴な村ホスペンタール Hospentalなど、周辺の名所にも足をのばしてみましょう。
言語 | ドイツ語 |
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カントン(州) |
ウーリ州 Uri(UR) |
標高 | 1447m |