ヒュネック城（室内装飾美術館）

Overview

Hint

ヒルテルフィンゲン／ヒュニバッハ

ベルン地方
開館時間

Mid-May to mid-October:
Tue - Sat 2 - 5 p.m., Sun & holiday 11 a.m. - 5 p.m.
Märli-Läse-Hüsli: Sat 2 - 5 pm
Contact

Schloss Hünegg
Staatsstrasse 52
3652 Hilterfingen
Phone +41 (0)33 243 19 82
schlosshuenegg.ch

予約・購入

Intro

トゥーン湖に面した広大な公園の中にある古城は、19世紀にプロシアの男爵の邸宅として建てられた城で、その後、持ち主は代わり、 1966年からはベルン州所有になり、歴史主義（ネオ・ルネサンス）とアールヌーヴォー様式の美しい室内装飾を残す美術館として一般公開しています。

トゥーン湖の右岸、ヒルテルフィンゲンHilterfingen,村の北西にある湖畔の高台に、プロイセン王の元将校であった男爵アルベルト・エミール・オットー・フォン・パルパートBaron Albert Emil Otto von Parpartが、この一帯に広大な土地を所有するようになり、1861年から1863年の間に、歴史主義（ネオ・ルネサンス）様式で城を建築しました。

フォン・パルパート男爵は、この城をつくる際に、当時26歳のベルリンの建築アカデミー出身のハイノ・シュミーデンHeino Schmiedenに設計を依頼。フランス・ロワール地方のブロワ城、シュノンソー城、アゼ・ル・リドー城などから、ルネサンス様式のさまざまな要素を取り入れています。

近くにアレマン族の遺跡が発掘されたことから「巨石墓＝ヒュネングラーブHünengrab」から城の名前が「ヒュネッグHünegg」と名付けられたと言われています。

男爵の死後、城を受け継いだレムケ＝シュケールト夫妻Lemke-Schuckertは、1900年に内装をアールヌーヴォー様式に大幅に改装しました。ヒュネッグ城は一般的な博物館でありません。室内の調度品は当時かまったく変わっていません。まるで、かつての住人が今にも戻ってくるかのような雰囲気で、タイムスリップしたかのような気分になります。

歴史主義様式とアールヌーヴォー様式の家具が置かれたリビングルーム、ベッドルーム、ダイニングルーム、キッチン、バスルームがあります。地下には城のキッチン、スタッフ用のダイニングルーム、アイロンルーム、使用人のバスルームがあります。

城を囲む庭園も魅力です。城とあわせて設計された庭園の面積は当初6ヘクタール以上の広さがあり、西側には、かつて庭師や管理人の住居として使われていたレンガ造りとハーフティンバー様式の家（現在は私有住宅）があります。現在でも5.35ヘクタール（サッカー場7面分以上）の面積を誇る庭園は年中無休で一般公開されています。

城の入り口の前庭は北東側にパーゴラ（ぶどう棚）と中央の噴水で囲まれており、広場は城カフェとして利用されています。ここでしか味わえないこだわりの自家焙煎コーヒー、地元産ワイン、城のカクテル、焼きたてのペストリーをお楽しみいただけます。

その隣には、池と噴水のある芝生の上に半円形の屋根付き音楽堂が建っています。湖畔からそう遠くない場所には、城が建てられた1865年当時の魅力的なミニチュアハウス（現在は「Märli-Läse-Hüsli」として知られている）になっています。

公園敷地の最も高い場所には、その後の所有者グスタフ・レムケ・シュケールトがシャレー風の展望台（現在は「クルトゥールパヴィリオン（文化センター）Kulturpavillon」として知られている）があります。

穏やかなトゥーン湖の気候のおかげで低木から高木まで多種の樹木が育っており、1860年頃に植えられたジャイアント・セコイア、レバノン杉、多幹のイトスギなど、多数の外来種の樹木もあります。庭園の設計当初のレイアウトが、今日までほぼそのままの形で残されています。緑の木々と透き通る水がきらめくトゥーン湖、奥にアルプスの山々という素晴らしい眺望が楽しめます。

庭園の城カフェは、パーティーやイベントなどに利用できますが、小規模な家族や友人の集まりなどに、城の地下にあるワインセラーのスペースを貸し出しています。

OPEN：5月中旬から10月中旬

★ミュージアムパス／スイストラベルパスで無料入館できます。